「戦略」と「戦術」の違い

マーケティング戦略の構築法を学ぶ前に、一つ知っておかなければいけないことがあります。それは「戦略」と「戦術」の違いです。果たしてこの「戦略」と「戦術」にはどのような違いがあるのでしょうか?
様々な定義がありますが、ここでは戦略とは「目標を達成するための方法を考えること」、戦術とは「目標を達成するための具体的な方法」としましょう。

たとえば、ここである会社が100億円の売上を上げるという目標を掲げたとしましょう。この目標を達成する手段や方法はそれこそ無限にあります。仮にこの会社が総合スーパーだとしたら、衣料品で100億円の売上を上げることもできますし、食品で100億円の売上を上げることもできます。他にも様々な商品の組み合わせで目標を達成することもできるでしょう。加えてプロモーションにも様々な方法が考えられます。テレビや新聞、雑誌、インターネットなど様々なメディアを使ってプロモーションを展開することが可能です。
商品で言えば衣料品や食品、プロモーションで言えば、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなど具体的な手段や方法が「戦術」と呼ばれるもので、自社環境に照らし合わせてそれら無限にある戦術から、最も効率的にマーケティング目標を達成できる手段や方法を選択していくプロセスが「戦略」と呼ばれるものです。

それでは、なぜその「戦略」と「戦術」の違いを知る必要があるのでしょうか?
前にもお伝えしたようにマーケティングとは「儲け続ける仕組み」です。ですから長い間にわたって結果を出し続ける必要があります。常に結果を出し続けるためには戦略が重要になってくるのです。ところが多くの企業は戦略というよりも戦術に捉われています。他社でうまくいった成功事例=戦術を寄せ集め、自社に取り入れて入れていく。確かにこの方法でも短期的に効果が上がることはあるかもしれませんが、長期的な効果については疑問です。成功している手段や方法というのは、多くの企業が真似することによってすぐに陳腐化していくからです。
戦略というのは、自社の環境に合わせて最適な戦術を考えていくことです。外部からは見えずに競争優位を長い間保てるというメリットがある一方、戦術は具体的な手段や方法なので外部から見ることが可能で、成功すれば他社からすぐに真似されやすいというデメリットがあります。ですから戦術のみで戦っている企業は、いつライバル企業から蹴落とされるかという不安が常に付きまとうことになります。
マーケティングでは戦略的に考えることが重要であり、環境に応じた戦術を自在に組み合わせることができる企業になれば、どんなビジネス環境においても確実に成長を遂げることが可能になるでしょう。

 

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